第1回テーマ別写真展
『ポートレイツ』
伊丹豪,山田幸宏,
渡部孝弘,佐久間友美,
石井かおる,川床和代,千葉美奈子
3月8日(火)−3月17日(木) 2005
休廊日 3/14(月) 最終日17:00終了
1st Theme Programmed Exhibition
"Portraits"
Go ITAMI, Yukihiro YAMADA,
Takahiro WATANABE,
Tomomi SAKUMA, Kaoru ISHII,
Kazuyo KAWATOKO, Minako CHIBA
March 8 tue. - March 17 thu., 2005
closed: March 14 mon
final day: closed at 17:00
このたびPUNCTUMでは、テーマ別(被写体別)写真展を開催致します。
当ギャラリー初の公募展でもあるテーマ別写真展ですが、テーマに沿った作品を一堂に会することで、それぞれの作家の個性や被写体の魅力などを際立たせることを狙いとしております。
第1回目のテーマは、ポートレイトです。
撮影時の重要なプロセスのひとつに、被写体とのコミュニケーションがあげられると考えます。
「コミュニケーション力(りょく)」が、最も必要とされるのはポートレイト撮影においてではないでしょうか。
ポートレイト写真というのはまた、写真において普遍的なテーマでもあります。
コミュニケーションの希薄さが著しいと言われる現在、そのポートレイトをテーマに、第1回テーマ別写真展を開催致します。
ご来廊をお待ちしております。
伊丹豪
Go ITAMI

▲展示風景
■タイトル 『シー』
■作品について
僕は彼女の写真を2年とちょっと前から撮っている。
それはほとんど出会ったときから今までの時間といっていい。
そして、それは言い換えるならば、出会ったときから僕らの間には写真がでんと居座っていたということだ。
その間にある写真に引っ張られながら、また利用しながら僕らの関係はあったし、これからもそうあるんだと思う。
表現だ、作品だってことよりも、撮る、撮られるというその行為そのものをとにかく継続していきたいと思うし、そうあるべきだと思っている。

■プロフィール (いたみ ごう)
1976年徳島県出身。2000年文化服装学院ファッション情報化卒業。卒業後、独学にて本格的に写真を始める。2002年コルプスに参加。『コルプス20修了展』(渋谷ルデコ)。修了後フリーとして活動開始、現在に至る。2003年第27回『写真新世紀』(Canon主催)佳作受賞。2004年PUNCTUMにて初個展『その地図を燃やせ』開催。同年第27回写真新世紀にて奨励賞受賞。
山田幸宏
Yukihiro YAMADA


▲出品の一部


▲展示風景
■タイトル 『dialogue/ダイアローグ』
■作品について
2000年から始まった僕の撮影の旅は、ニューヨークで一人の役者と出会ったことからでした。役者・池田慶宏(いけだ・やすひろ)。彼が放浪の末に辿り着いた地、ニューヨーク。ここで役者としての第一歩を、ヤスは歩き始めていました。出会って数時間後、彼との最初の撮影が始まりました。それから、2001年にもニューヨークで再会を果たし、とても良い表情をその時納めることが出来ました。昨年の10月、東京で再び再会を果たし、僕自身に影響を与え続けている沖縄に彼を連れ出してみることにしました。
今回の写真群は、全て沖縄で撮影したもので、そこに2000年、2001年のニューヨークでの写真、そして僕自身が2000年から撮り続けている沖縄も絡めてみようと思います。池田慶宏と沖縄、そして出会いの地、ニューヨーク。これらの対比をご覧頂き、何かを感じて頂ければ幸いです。

■プロフィール (やまだ ゆきひろ)
1969年東京都出身。1994年専門学校桑沢デザイン研究所ドレスデザイン科卒業。1995年写真撮影活動を本格的に始める。1997,98,99年東京・渋谷エッグギャラリーにて、アンデパンダン展、合同企画展などに参加。
渡部孝弘
Takahiro WATANABE

▲出品の一部


▲展示風景
■タイトル 『archive』(アーカイヴ)
■作品について
サーカス、特にピエロが好きで3ヶ月間小さなサーカス団を撮り続けた事がある。
目的はバックステージでピエロのポートレートを撮る事だった。団長にかけあったが「ビザの問題もあるし生活してる場だから、君が団員に認められて招かれれば私としても断る理由は無い。」と言って公演チケット11枚つづりをくれた。
それから毎週末通いつめ、とにかく団員に認知してもらうために白くてでかい望遠レンズを人から借りて、目立つよう最前列で撮り続けた。今思えばFilmなど入って無くても良かったのかもしれない。少しずつ挨拶ていどの会話を交わすようになり、いよいよ関東での最終公演の日になった。
最終公演の前に、「撮りためた写真を渡したい」と話しかけ、ついにバックステージに招かれた。写真を受け取った彼らは喜んでくれた。この公演の終了後にそれぞれの国に帰る団員には日本のいい思い出になってくれたかもしれない。
フィリピン人のピエロを見つけ写真を渡し撮らせてもらった。一瞬の出来事だった。このピエロのポートレート以来、僕のポートレート写真は始まった。
どの写真も被写体を透したその時の自分が写っている。

現在までの作品から少数抜粋したポートレート。
タイプCカラープリント、BWバライタプリント 全て11×14インチ 約13点予定。

■プロフィール (わたなべ たかひろ)
1967年岐阜県出身。1990年上京、スタジオ勤務。1996年カメラマンとして活動開始。1998年独立。現在フリーカメラマンとして活動中。
佐久間友美
Tomomi SAKUMA

▲出品の一部


▲展示風景
■作品について
顔にはその人のアジがでる。私は歩くときも、電車に乗っている時も人の顔をみるのが好きだ。その中でも年をめした人の顔にはその年の数だけのアジがある。

インクジェットプリント数点他。

■プロフィール (さくま ともみ)
1981年福島県出身。東京工芸大学芸術学部映像学科在学中。在学中より、(株)佐久間として作品制作を行っている。
石井かおる
Kaoru ISHII

▲展示風景
■作品について 『男子』
映画「マトリックス」をみて思ったこと。キアヌ・リーブス演じるネオは、ライバルのエージェント・スミスに打ちのめされても立ち向かっていく。スミスが「なぜ戦うのか」と聞くと、「選択したから」って、ネオが答える。逃げない。そんなふうに潔く生きてきたかなぁって思った。
今年になって思ったこと。選択しよう! 今まで何となくだったことがたくさんあるから。そして選択する時、明るい方を、正直で素直、純粋でクリアな方向を選ぼうって思った。時としてネガティブにもなるけど。ね。
で、PUNCTUMの「ポートレイツ」展の公募を知る。私がポートレイトを撮るなら「男子」だって思った。「男子」ってコトバに明るい方向を感じるから。たぶん、映画「ウォータ・ボーイズ」や「ピンポン」の影響だと思う。映画は高校生の男の子が主人公。屈折してもまっすぐにつき進んでいく姿がキラキラしていて、正直で素直で明るかったぁ。男の子に会いたいなぁ。だったら会ってみようと思った。この公募に出ることを理由にして(笑)。
撮影を始めて思ったこと。今回のテーマって出会いかもしれない。ここに登場してくれた男の子の倍以上、出会っている。あっと思っても声をかけれなかった人。声をかけても気持ちが届かず、撮影できなかった人。たくさんいる。その中でも、ここに登場してくれたみんなとは、不思議なそして貴重な出会い。うれしかったのは、わたしの撮影したいという気持ちを、くったくなくパッーんと、受け入れてくれたこと。そして、ほんの一瞬でも気持ちを共有できたこと。
人との距離感に少しだけ気がついた。つながっていく感覚も。コミュニケーションって、お互いが開いていくこと。相手を受け入れることかなぁ。あたりまえのことなのかもしれないけど、わたしにはできていなかったこと。 
これから。このポラの撮影は、これからも続けていきます。まだまだ、発見したいし、知りたいし。そして、この期間中も撮影を続けます。展示の最後には、もう少しポラが増えている予定。また、いらしてください(笑) ところで、撮影はとっても楽しかったー。いつも笑ってたし。みんなに感謝しています。ありがとうございます!!!
600タイプポラロイド写真 約30点

■プロフィール (いしい かおる)
埼玉県出身。1989年文化服装学院卒業。
川床和代
Kazuyo KAWATOKO

▲ポートフォリオより


▲展示風景
■作品について
人の存在感や、シルエットをモチーフに自然光で写したポートレート。
モノクロプリント 約1〜2点

■プロフィール (かわとこ かずよ)
1974年東京育ち。1994年武蔵野美術短期大学空間演出デザイン科卒業。1993〜1996年、出版社にて写真のアシスタントをする。現在、写真の仕事のかたわら、独自の作品を発表中。

■今後の予定
現在、東京の地下都市写真の撮影中。

■グループ展
1994年『七人展』(武蔵野美術短期大学内)
1995年『本来写真展』(永福町/Art space core)
1996年『透明人間くん東京に現わる』(武蔵野美術短期大学内)
1998年 人間の街プロジェクト展『多摩』(銀座/Gardian Garden)
2001年 ひとつぼ展『イサヲと私』(銀座/Gardian Garden)
2002年『TOKYO RIMIX』(PRISM)
2002年『WE』(青山/immigrant's cafe)
2003年『SHUTTER CHANCE』Dog house exhibition(神田/ツキヂマンソン)
千葉美奈子
Minako CHIBA

▲展示風景
■プロフィール (ちば みなこ)
1998年東京綜合写真専門学校中退。2005年個展『始まりは旅』(コンテンポラリーフォトギャラリー)
レビュー募集中 ◆形式、文字数など自由です。
◆E-mailにて御投稿願います。FAXや手紙などでは受付けておりません。ご了承ください。
◆応募期間は、会期中から展示終了後1ヶ月以内にお願いします。
◆氏名・メールアドレス・プロフィール・近況を明記してください。メールアドレスは一切公表いたしませんので御安心下さい。
来廊者アンケート 「ポートレイツ」を見て感じたことは、人を撮り、見せるという行為は、大変難しいことだということです。参加された7人の中にはプロとして写真を仕事にしている方もいますが、技能としてポートレイトを撮影することと作品として撮影することとは別の次元であるのかという思いがよぎりました。いわゆる商業写真のポートレイトを抜け出し、自らの作品としてポートレイトを撮影した場合、技能より増して写真家自身の感性が試されることになるのではないか。ガチンコ勝負で7人がぶつかった今回、予想外というか期待通りというか、写真を生業にしていない人、それも女性が撮ったポートレイトに心ひかれる結果となりました。一人はポラロイド写真の石井かおるさん。カメラを持ったのは初めてだということで、テクニックもなく上手ではないのですが、「男子を撮りたい」という気持ちが被写体に向かわせた勢いを感じることが出来ます。もう一人、佐久間友美さんは何を撮るかをきちんと自分で理解して撮影していたのでしょう。時間をかけておじいちゃん、おばあちゃんと接して写真を撮った結果、一見単なる記念写真風でありながら、その風貌からにじみ出る個性を捉えることに成功しています。そして実は7人のなかで一番写真がウマイ。(男性/44歳/会社員)

伊丹さんのスライド上映、一つの長い物語みたいな感じ。始まりと終わりの見えない長い時間を感じました。素直にステキな、魅力的な彼女です。(女性/22歳/フリーター)

伊丹さんの写真ステキでした。用意されたもの、予定調和じゃなくて、日常を絵にしてる。そういうのは難しいと思う。自分にはまだそんな日常は撮れない。 良い刺激になりました。ありがとう。(女性/24歳/フリーター)

伊丹さんのスライドショーの中の写真が気に入りました。コミュニケーションは大事だなと思いました。(男性/24歳/フリーター・音楽家)

人間の最も興味のあるものは人間だろうなぁ、とぼんやり考えていたことを具体化してくれたような気がします。僕も写真撮ってみようかなぁ。(男性/31歳)

伊丹豪さんの作品はずっと眺めていられるような写真。泣いている彼女の写真が好き。モノクロのほうが好きかも。川床和代さんの作品はポートフォリオの動物写真シリーズが好き。(女性/31歳/アルバイト)

伊丹さんの写真新世紀での作品を見て相当グッときました。また作品を見ることができて嬉しく思います。私は写真については素人ですが、素人でもグッとくる作品を作れる作家さんに敬意を表します。(男性/26歳/会社員)

普段展覧会に出向くことのない者ですが、今日は気後れすることなく純粋に自然体で空間の中にいられた気持ちでグルーヴィーでした。(男性/20歳)

伊丹さんの作品に親友の笑顔にそっくりな写真があってびっくりしました。一枚一枚、その瞬間が写真になっていると思うと、いろんな一日があるんだなと思いました。(女性/23歳)
home
Copyright (C) 2005 PUNCTUM Photo+Graphix Tokyo All rights reserved.